事例

数字が見えるようになったことで儲かる会社に

A社は創業70年の老舗製造業で、年商約30億円です。

近年は一定の売上があるものの売上と手元資金が逓減し、三代目の社長は毎日不安を抱えながら経営をしていました。

さらに社長の不安を増大させたのは「数字が見えないこと」です。

社内の経理業務は古くからの紙ベースと手作業に依存しており、最新の試算表でも3ヶ月前のものしか見ることができなかったため、経営の見通しが立ちにくい状況でした。

さらに、社長自身も財務に関する知識に自信がなく、提出される試算表をほとんど活用できていませんでした。

この状況を打開するべく、コンサルティングをさせて頂きました。

まず着手したのは経理の効率化です。

クラウド型の会計ソフトと経費精算ソフトの導入を支援し、手作業で行っていた業務をデータ連携で自動化できるようにしました。

その結果、経理部門の業務時間は以前の25%に短縮され、3ヶ月遅れていた試算表が翌月の15日には完成できるようになりました。

次に、取り組んだことは粗利益率の改善です。

財務諸表を分析すると、A社の粗利益率が業界平均よりも低いことをがわかりました。

焦って売上を拡大するよりも、付加価値の向上による単価アップが有効だと判断し、社内プロジェクトを立ち上げて実行に移しました。

この戦略が功を奏し、粗利益率は43%から46%に3%アップしました。年間30億円の3%なので約9000万円の増収です。

A社は数字が見えるようになり、社長自身も数字が読めるようになることで的確な経営戦略を打つことができるようになりました。

結果として、再び増収増益の軌道に乗ることができ、社長も以前にも増してイキイキと経営をされています。